保険代理店業
地震が原因の火災について
阪神淡路大震災から30年、能登半島地震から1年が経ちました。
阪神淡路大震災では「電気による火災」が火災原因の約6割だったとされており、後の東日本大震災においても約7割の火災原因が電気によるものであるとされています。
電気火災は、地震の揺れによる電気機器からの出火や、家具の転倒などで破損したコードに電気が通ると発生する通電火災などがあります。
特に通電火災は地震発生から時間が経過した後に多く発生しています。地震で倒れたヒーターや照明などに衣類・紙等の可燃物が接触した状態で停電から復旧し着火するケースや、通電時に発生した火花が漏れ出たガスに引火し爆発するケースなどがあります。避難後の人がいなくなった家屋で発生することが多く、初期消火や延焼を防ぐことが出来ずに被害が拡大するおそれがあります。
通電火災を未然に防ぐには、停電中は電気機器のスイッチを切り電源プラグを外しておくことや、ブレーカーを落としてから避難するなどの対策が有効です。また、一定以上の揺れを感知した際に自動的に家の電気をストップさせる感震ブレーカーの設置も、通電火災の防止に役立ちます。
いつ発生するかわからない未曽有の事態に備えて、改めて防災対策を見直してみましょう。
なお、地震が原因の火災事故は火災保険では補償されず、別途地震保険へ加入する必要があります。万が一に備えて地震保険への加入をご検討ください。
地震保険については、ナリコー保険課までお気軽にお問い合わせください。