急速に変化し続ける社会情勢や私達の生活環境は、家族や地域社会の在り方を変え、お葬式のカタチにも大きな影響を与えています。90年代に「家族葬」という言葉が聞かれるようになって以来、徐々にお葬式の小規模化が進んできました。そんな流れの中でコロナ禍による影響は大きく、お葬式の簡素化、多様化を更に加速させました。
私達の重要な業務の一つである事前相談でも、家族葬について質問や相談を多く受けます。ただ、そんなお話の中で聞かれる「家族葬」に関するキーワードの中には、意味や使い方を間違って認識されているものも多くあります。今回は家族葬に関するキーワードを改めてご説明いたします。

〇家族葬
「家族葬」とは、近しい方を中心に故人をお見送りするお葬式の総称です。家族のみでなく、親しい友人も含め少人数で行うお葬式も含みます。また、どこまでを参列者としてお知らせするか、家族葬には明確な定義がありません。基本的に必要なことや式の流れは一般的な葬儀とほぼ同じですが、少人数のため、一人ひとりの想いが反映されやすいという特徴があります。さらに家族葬で故人を送ることで、ご家族が納得できるお別れのカタチをつくり出しやすくなります。その反面、親族や友人・知人を含め、残される方々の心情に配慮して、どのような方法であれば納得できる家族葬になるのか、慎重に考える必要もあります。

〇火葬式
「火葬式」とは、文字どおり火葬のみで故人をお見送りする葬儀のことで、お通夜や葬儀、告別式を行わないお別れの方法です。近年、メリットとして費用を抑えられることや時間を短縮できること、その他無宗教の方の増加などから選ばれることが増えています。

〇密　葬
「密葬」とは、一般の方が参加する「お別れ会」等を行う場合に、事前に故人の家族やごく近しい友人のみで行われる葬儀スタイルのことを指します。「ごく小規模な家族葬」＝「密葬」と勘違いしている方が多くいらっしゃいます。

〇直　葬
「直葬」とは、お通夜や告別式などの儀式を省き、火葬のみを行う葬儀の形式です。火葬式と同じ意味合いで使われます。しかし直葬という言葉から病院で亡くなって、直接火葬場へ…という流れをイメージする方もいらっしゃるようです。しかし、故人様を火葬場へお連れするにも様々な事前準備（火葬場の予約、納棺等）が必要になる為、実際直接火葬場へお連れするのは不可能です。まずは葬儀社へご相談ください。

私たちは大型葬から家族葬／火葬式まで規模を問わず、さらに様々なスタイルのお葬式に対応しております。ご遺族の皆様の想いをカタチにするナリコーセレモニーへお気軽にご相談ください。